#10『ハムレットマシーン』公演レビュー

ご来場者アンケートでレビューとして公開OKをいただいた方のコメントを掲載しております。末尾の()内の数字は公演に対する満足度です。(1~6点)

横浜公演

  • 今回初めて見させていただきました。一歩入った瞬間から、異世界に迷い込んだような感覚で、役者のみなさんのエネルギーと迫力に圧倒されました。イチ観客でありつつ、作品のなかに迷い込んでいるような、それぞれの役の苦悩や辛さを疑似体験しているような、そんな感覚になりました。初めて味わう感覚ですごく新鮮で、刺激的な時間を過ごさせていただきました。本当に素晴らしかったです。ありがとうございました。(6)
  • 役者さんの声量や音響の音圧、駅の隣という立地に物怖じしないパワーに圧倒されました!(5)
  • ハイナー・ミュラーのテキストに真正面から取り組んだ演出と芝居だと感じました。ギミックを多用しつつもそれらが意外性と統一感をあわせ持っており、この難解なテキストをスペクタクルとして昇華させる力になっていたように思います。上演後のシアターカフェでは上野さんからミュラーのいた東ドイツと戦後日本がどのように接続し得るのかについてもお話を伺い大いに刺激を受けました。是非、今後の作品も見たいです。(6)
  • ハムレットやハムレットマシーンを知らずに観劇しました。観る側が半分参加しているような、演じる世界と観る側の世界の境界が曖昧な印象で、観ていて、少しずつ演じる世界に近づいているようであり、スリリングで不思議な体験でした。1時間という時間の中で、さまざまな感情や出来事が凝縮されていて、時間の流れが一定じゃないような感覚になりました。会場は、駅の音や会場の外を歩く人のくぐもった声や足音がうっすらと聞こえており、それも演劇世界の一部のように調和していて、すごみを感じました。(5)
  • とても見応えがありました。面白かったです。(6)
  • ただひたすらに圧倒される世界観でした。
    トイレットペーパーが花やドレスになったり、束縛のものや状態になったり、傘やトイレ、マック、レタス、ふとした時の駅の改札の音とかが、想像の世界に異様なカタチでリアリティを生んでいるようで、ゾクゾクするような感覚でした。俳優さんたちは美しくもあり、恐ろしくもあり。音響や映像の不気味さや毒毒しさが面白しろくもあり。引き込まれ、新しい種のエンターテイメントを体感させていただきました。(6)
  • 『ハムレット』を観たことがない自分でも、分からないなかで世界観に没入していろんなことにぐるぐると想いを馳せることができた1時間でした。
    特に、境界のあいまいさが、ストーリーにも(生と死、生きているけど死んでいる、死んでいるけど生きている、日本と西洋、権力者と平民、トイレットペーパーや傘の多義性、舞台で滑るなどどこまで台本でどこからがそうでないか分からない、など)、場にも(会場と会場外の音の行き来、演者と観客の距離の近さ・混ざり合い、地べたに座ったり立ったり自由に観れるフラットな舞台)あって、それがすごく面白く、また考えさせられました。
    これらを日常とは別の時間で、大迫力の演技と一緒に感じ、考えられたのが、個人的にはとてもよかったです。
    ふだんは関東に住んでいるので劇団の活動地域とは離れていますが、ぜひまた足を運びたいと思いました。ありがとうございました!(5)
  • 内容自体は大変難解でした。けど、役者の皆さんの熱量が圧倒的でした。度々刺さる演技を感じて震えました。ありがとうございました。(5)
  • とても難解だった、というのが正直な感想だが、その熱とパワーに後退りしてしまうほど感動した。全ての問いに正解を求めるこの時代に、答えのないことを考えさせてくれる刺激的な劇だった。(5)
  • (公開ゲネプロ)美術や映像と一体となった感の字幕にとても好感を持てました。クリエーションがにじみ出ています。(5)

福岡公演

  • 俳優の声が肉体そのもののようにみえたのは、いままで出逢った劇団で二度目のことでした。解体された戯曲の世界において物語は拒絶され、また、演劇や俳優の存在すら拒絶するような身体・言語によって、社会で見えなくされた人間そのものの姿をみたような気がします。「静かであろうとする必要はございません。空間に在る音全てを受け止めます」のメッセージ、劇場内で泣いた赤ん坊の声とともに、傍観的ではなく、当事的に俳優と共に「空間に在る」という経験をいたしました。ありがとうございました。(6)
  • 独特な世界観に引き込まれ、あっという間に終わってしまいました。とても楽しかったです。(6)
  • 初めての感覚でした。アート的で美しさと、怖さもありました。(5)
  • 初めてこんなに近くで観劇しました。ペーパーをもらえて嬉しかった!皆さんの息づかいまで聞こえて、まるで作品の空気の一部になったみたいな気持ち。ハムレットが最初は意図して演じていただけなのに次第に本当に狂っていってしまったんだろうな、ぐるぐる思考がまわって抜け出せない苦しさがあっただろうな、と思いました。(5)
  • 昨日も鑑賞し、冷戦下の東ドイツやハムレットについて少し調べてから再度の拝見でした。より楽しめることを期待していたのですが、むしろ伝わる絶望感が昨日の鑑賞に比べてさらに「他人事」になってしまったことが面白かったです。出力されたテクスチャの圧倒的な恐ろしさと美しさに比して、それが私の芯に入ってこない、私が入っていけない虚しさを感じました。現代日本でこのテキストを演じるというのはそういった虚しさこそが核なのかもしれません。(4)
  • セリフの英訳がスクリーンに出ていて、確認できるのが良かった。日本語が出てると陳腐な印象になっただろうなと思いました。(4)
  • あっという間の1時間だった。ハムレットの知識0で行って難しく感じることはあったが、俳優の圧倒的な存在感に引き込まれました。
    一人一人の動きがとても美しく、トイレットペーパーの使い方、衣装が変わる瞬間、舞台の美術…よかったです。
    語彙力がない感想になってしまいましたが、言葉にならない凄さがありました。
    あとはエネルギーをもらったような、吸い取られたような不思議な感覚を味わいました。(6)
  • 以前から観たいと思っていた「ハムレット・マシーン」を観ることができ嬉しかった。(5)
  • 衣装が全員素敵で、特に白い服の人の衣装がとても綺麗でした!オフィーリア?の衣装が途中で変わるシーンや靴を脱ぐシーンも印象的でした。ハムレット、ハムレットマシーンは名前しか知らなかったので楽しめるか不安でしたが、役者さんの気迫のある演技や舞台美術、音響照明など視覚的な刺激が多く、どの一瞬を切り取っても完成されていて見ていてとても楽しかったです。(5)
  • 相当な覚悟と知識をもってこの戯曲に向かっているのがわかった。今すべき題材。願わくばその覚悟を英語ではなく是非貴方の日本語でみてみたかった。(5)
  • 叫ぶような声や派手めの音響効果であったにもかかわらず、思い出すイメージは静かで重々しく、とても不思議な印象でした。衣装と小道具の配置がとても素敵でした。(5)
  • 演劇初めてで、冒頭から圧倒されて内容の理解はできないところもありましたが、表現力に溢れていて終始見入ってしまいました!事前の知識があったらよりよかったかもと思いながらも、ビギナーならではの新鮮な気持ちで楽しめました!演者のみなさん、とってもかっこよかったです!(5)
  • (公開ゲネプロ)難解でしたが強い絶望感が伝わりました。ただし、その絶望にあまり共感はできませんでした。当時の情勢や演劇史を勉強してからまた拝見したいと思います。ビジュアルイメージやサウンド、演技は非常に洗練されていて、どこを切り取っても恐ろしさと美しさが共存した素晴らしいものでした。(5)
  • (公開ゲネプロ)難解。何を観客に伝えたいのかとセリフを懸命に聞こうとしても、環境的にもそもそも全てを聞き取れない、部分部分の単語を聞き取れたとしても、解読不能。
    なんとなくデイドリさんの傾向は既知なので、早々に『そっか』と音(セリフ含む)と光、映像、役者の動きを味わうことに徹した。
    美しかった。殊に紗羽さん。俳優として好きです。
    全体としての画も美しかった。
    生き物の汚さや儚さ逆に力強さを内包した美しさ、また無機質な救いのなさを感じさせる美しさ…。
    終盤は本当に散らかし放題でちょっとワクワクした。
    下手壁面に出ていた解説文のような文字群。舞台上の状況に即した文章のようだったけど、文字は小さいし、観る位置によっては全く見えないし、読ませる気はサラサラないものだったんだろうな。けど、ちょいちょい気になって目を向けた。したら、ボケてるし(笑)にしても、今回は特に難解だったな。(4)

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